岩手県花巻市で行われている花巻まつり。
花巻まつりの目玉である山車やはやし踊り、演舞を毎年楽しみにされている方が大勢います。
今回は花巻まつりの日程や会場アクセス、駐車場情報に見どころまでしっかりお伝えしていきます。
花巻まつりとは?
花巻まつりはとても歴史のある祭りで、江戸時代初期に花巻開町の礎を築き上げた北松斎公の持仏観音の祭りとして行われたのが始まりだとされています。
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開催当初から山車を用いた行事が行われていて、唐竹で大きな鯨を製作し紙を張り付け鍋を塗って車に乗せたものを挽き歩かせたと言われています。
その後に京都でも「やかた」に似たような出し物が出るようになり、明治時代が華やかな出し物のピークだったとも言われています。
この頃の屋形の高さは実に13メートルにも及び、下から見上げた時に見ごたえのある造りになるように職人たちが趣向を凝らしていました。
昔と現在で山車の造りが変わった理由としては、大正時代末期に街に電線が張り巡らされるようになり、高さを変えなければいけなかったので、風流山車へと移行していったのです。
残念ながら今年は神輿の練り歩きは中止となってしまいましたが、風流山車によるパレードや伝統芸能は実施予定です。
時代の流れとともに変化をしながらも継承されてきた花巻まつりは、420年以上の歴史と伝統を誇る日本でも有数の祭りなので今年はぜひ会場に足を運んで楽しんでいただきたいです。
花巻まつりの見どころは?
花巻まつりの見どころの1つの約120基もの神輿による練り歩きは中止になってしましましたが他にも見どころの行事はたくさんあるので紹介していきます。
風流山車
まずは花巻まつりの花形である「風流山車」です。
現在の花巻まつりでは地区ごとで12台もの風流山車が製作されており、それぞれの団体が毎年趣味趣向を凝らして製作し、豪華で煌びやかな山車のクオリティを競い合います。
【令和4年度花巻まつりを規模を縮小し開催します(9月10日~11日)】
≪更新情報(8月19日)≫
神輿の展示、花巻まつり特産品フェア、花巻まつり屋台村に関する情報を更新しました。
◆花巻市公式ホームページhttps://t.co/OLPmrnKbcR pic.twitter.com/DoTNGm6wDP— 花巻市 (@city_hanamaki) August 19, 2022
風流山車は「生け花」を基本として組まれていて、山車の芯の部分である岩山を中心に上部にはメインとなる人形や桜・藤の花などを飾り付け、周りには岩や波、牡丹、季節の花などを飾り付け仕上げていきます。
祭り本番は9月になりますが、山車づくりは分業制で製作する部位によっては7月頃からはもう作業が始められます。
それぞれの工程で山車づくりのプロたちが携わっているので圧倒的な完成度の高さに驚きます。
そしてその風流山車の本領発揮は夜にライトアップされてからです。
花巻の夜の街を赤く照らす山車たちの迫力は圧巻で見る者を釘付けにします。
鹿踊(ししおどり)
続いて演舞の鹿踊についてお伝えします。
鹿踊は土地の平安と悪霊退散を祈願する目的の舞といわれていて、岩手県の無形民俗文化財にも指定されています。
上記の写真にも写っているように花巻の鹿踊は「太鼓踊り」のスタイルになっています。
腹部分に下げた太鼓を打ち鳴らし響かせながら、踊り手は歌い繊細さやダイナミックさの両方を兼ね備えた見ごたえある伝統的な踊りになっています。
毎年約30団体が参加しておりそれぞれが特徴的な踊りを披露していきます。
花巻ばやし踊り
花巻ばやし踊りは京都祇園囃子の形式を基に大太鼓、小太鼓、笛、三味線などで構成されている花巻指定無形文化財にも登録(昭和35年)されている囃子になります。
花巻ばやしは「行進囃子」と「停車囃子」の2種類に分かれていて、例年行われているのは「行進囃子」になります。
停車囃子は一時衰退しましたが昭和49年に復活し今では別名「裏ばやし」とも呼ばれています。
昭和40年代前半から始まった花巻ばやしは多くの楽器に合わせて優雅に踊る姿に感動しとても満足のできる行事になります。
花巻まつりの日程や開催場所
岩手県花巻市 花巻まつり | |
日程 | 2022年9月10日(土)・11日(日) |
開催場所 | 上町「おまつり広場」 |
住所 | 岩手県花巻市上町 |
マップ | |
お問い合わせ | 花巻まつり実行委員会事務局 TEL:0198‐41‐3542 |
公式サイト | https://www.tohokumatsuri.jp |
イベントスケジュール
花巻まつり 2022年のイベントスケジュールをお伝えしていきます。
●9月10日(1日目) | ||
開催時間 | 開催場所 | イベント内容 |
16:00~16:10 | おまつり広場 | 花巻まつり実行委員会会長挨拶 |
16:10~17:30 | 〃 | 神楽権現舞演 |
17:30~17:40 | 〃 | 防犯隊市中パレード |
17:40~18:40 | 〃 | 山車パレード |
18:40~19:00 | 〃 | 鳥谷崎神社御神輿渡御 |
●9月11日(2日目) | ||
開催時間 | 開催場所 | イベント内容 |
16:00~17:00 | おまつり広場 | 花巻ばやし踊り |
17:00~18:00 | 〃 | 山車パレード |
18:00~19:00 | 〃 | 群舞かがり火鹿踊 |
19:00~19:30 | 〃 | 大手締め |
●9月10日~11日(その他の行事) | ||
開催時間 | 開催場所 | イベント内容 |
13:30~15:30 | なはんプラザ | 第32回花巻郷土芸能祭り |
15:30~19:30 | 花巻中央広場 | 花巻まつり屋台村 |
花巻まつりの評判
花巻まつりの評判についても調べてみました。
花巻まつりに対する評価は下記の通りになります。
420年の歴史を誇る花巻まつり。花巻のひとたちは、なんでこんなに?と思うくらい祭に熱いです。とくに神輿は数年前に100基が登場し世界記録ギネスにも認定されたことがあり見応えがあります。個人的には神輿よりも夜空に炎がゆらめく風流山車が好きです。郷土芸能の鹿踊りもカッコ良いです。
実家が花巻なので、帰省時に見に行きました。
町内会ごとに山車を作り、準備し、当日に控えるようです。
立派な神輿や、有名な郷土芸能の鹿踊も見ることができます。地方のお祭り、という感じで、温かい雰囲気で私は大好きです。
近くには温泉もありますから、おすすめです。
JR東日本の「大人の休日倶楽部パス」を用いて東北旅行をしたのですが、ちょうどその時期に「花巻まつり」があると知って、見に行きました。数多くの山車が出ていて、町中が参加している感じでした。こういうローカルな祭りはなかなか見られません。幸運でした。
会場へのアクセス方法
車利用
●東北自動車道花巻南ICから車で10分
電車利用
●JR花巻駅より徒歩15分
会場周辺の駐車場について
花巻まつりの周辺駐車場についても紹介していきます。
花巻まつりには例年臨時の無料駐車場が4か所用意されていました。
今年が用意されるかはまだ分かりませんが参考にしてみてください。
①北東金属グラウンド | |
住所 | 岩手県花巻市材木町4-1 |
マップ | |
収容台数 | 約300台 |
会場までの距離 | 850メートル(徒歩約10分) |
②サンフィッシュイトー | |
住所 | 岩手県花巻市西大通り1-12-43 |
マップ | |
収容台数 | 約100台 |
会場までの距離 | 約1キロ(徒歩約12分) |
③北上川河川敷 | |
住所 | 岩手県花巻市高木第16地割 |
マップ | |
収容台数 | 約800台 |
会場までの距離 | 約1.4キロ(徒歩約15分) |
④花巻市文化館 | |
住所 | 岩手県花巻市若葉町3-16-22 |
マップ | |
収容台数 | 約250台 |
会場までの距離 | 約1.5キロ(徒歩約15分) |
※当日は大変込み合い駐車場がすぐ埋まってしまう可能性もあるので出来れば公共交通機関の利用をオススメします。
花巻まつりの屋台は?
お祭りといったら欠かせないのが屋台ですよね。
2022年の花巻まつりでは規模が縮小されての開催になるので例年通りとはいきませんが屋台も出店される予定です。
イベントスケジュールの項目でも紹介しましたが、祭り期間中は花巻中央広場にて「花巻まつり屋台村」と題したエリアでグルメを堪能することが出来ます。
時間は15時30分から19時30分までの4時間程度なっていますが、余裕のある方はぜひ屋台に寄って楽しんでください。
過去の祭りので出店されていた屋台はこちらになります。
●グルメ
花巻特産白金豚串焼き、鉄板焼きホルモン、しょうゆたこ焼き、お好み焼き、から揚げ、芋の子汁、ケバブ、トルネードポテト、エビマヨ、イカ焼き、鮎の塩焼き、スペアリブ、もつ煮込み、チーズドック、豚まん、フランクフルト、ふりふりポテト、一休だんごなど
●デザート類 けずりいちご、フラワーロールちゃんアイス、台湾かき氷、クレープ、クロワッサンたい焼き、トロピカルジュース、クレープ、いちごあめ、わたあめなどなど |
定番のものから花巻まつりならではの屋台まで種類はとても豊富となっています。
まとめ
今回は岩手県花巻市で行われている花巻まつりについて紹介しました。
歴史と伝統ある祭りで3年ぶりの開催となっている祭りを楽しみにしている方は多いと思います。
この機会にぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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